第6章:出会い系との出会い
部屋に引きこもり、病院以外の場所に出掛けない生活をしていた私には、彼女を作る機会が皆無でした。
そこで家にいても彼女をつくるチャンスがある出会い系サイトに目を付けました。
はじめは一般的な出会い系サイトでメル友として会話の出来る相手が何人か出来たのですが、普通の会話の中でセックスのことを切り出すのはとても難しいもので、メル友はセックスの実験相手には進展しませんでした。
そこで、セックスを目的にした出会い系サイトを中心に活動することにしました。
もちろんEDのこと、どのような目的でセックスパートナーを探しているかも、後から打ち明けるのは大変なので、最初から自己紹介に隠さず記載しました。
すると、女性にも単なる快楽だけでない、生殖行為だけではないセックスを求めている方が大勢いたのです。
正直驚きました。
この時期から毎日のように色んな女性とメール交換し、時には会ってセックスを試し、そしてその行為を分析・研究する日々を続けることになりました。
そういった考えの女性のなかに、どこか自分との共通点を見出していたのかも知れません。
セックスに対する劣等感は拭えないものの、無気力感や孤独感はじょじょに薄れていったように思えます。
ただ、この時点ではまだEDは回復していませんでした。