第3章:自己崩壊のスパイラル
不況の波が私の勤め先にも例外なくやってきました。
はじめは減給、ボーナスカット、残業禁止、そして大幅な人員整理(リストラ)もありました。
仕事だけが唯一のやりがいだった私にとって、頑張っても評価が得られなくなった職場は、苦痛そのものでした。
それが原因でうつ病に。
精神的にヒドくなる一方の私に、あれだけ心配してくれた彼女も愛想を尽かし、別れることになりました。
今思うと本当に申し訳ないことをしたと思います。
さらに自暴自棄になった私は病気を理由に仕事も辞め、病院と部屋を往復する毎日を送るようになりました。
しばらくは貯金で生活していましたが、徐々に減っていく残高に焦りを感じ、よりみすぼらしい生活へ。
『何をやっても自分はダメなんだ』
そんな気持ちが、全てに対して悲観的な考えに向かい、無気力の悪循環が私の心をどんどん蝕んでいきました。