第4章:諸悪の根源とくもの糸
そんなある日、田舎の両親から連絡が来ました。
厳しい両親だったので病気のことも仕事のことも話していません。
このときお見合いの話を勧められたのですが、何をしても無気力だった私に怒りの感情が甦り、「恥をかかせる気かっ!」と激昂していました。
この電話の後、申し訳なさと情けなさで、なぜ自分がこんなツライ思いをしなければいけないのか?と、さらに怒りの気持ちが昂ぶり、その理由を考えました。
『セックスの出来ない体』
答えはすぐ出ました。
この劣等感が全てを奪った諸悪の根源だと悟り、『EDを直さなければ何も変わらない』と考えるようになりました。
薬だけに頼らず、内面から健康を取り戻そうと気功などを調べているとき、刮目すべき内容を発見したのです。
『房中術』
深い暗闇の中、ただがむしゃらに藻掻くことしか出来なかった私にとって、まさにくもの糸でした。